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大人にもおすすめ!レトリックの入門書


日本語のレトリック 文章表現の技法
瀬戸賢一 (著)


“レトリック(修辞学)”の入門書を探した結果、Amazonでこの本を発見した。
いや、発見したというか思い出した。地元の図書館のティーンズコーナー、その特に目立つ位置にずっと置かれていた本だ。他にも山のようにある“岩波ジュニア新書”や“ちくまプリマー新書”を差し置いて、表紙を利用者に向ける形で何年も飾られていた。
図書館的にもかなりおすすめの一冊だったようだ。


レトリックは古代ギリシアの弁論術の流れをくむ学問である。しかし、“表現の手段”としてのレトリックは、全人類にとって普遍的なものであるらしい。
事実、文章の美しさや魅力的な表現を追求するという試みは、日本においても古くから行われてきた。この「日本語のレトリック」にも、「平家物語」や「枕草子」がお手本として登場する。


この本では様々な文章表現技法を、“意味のレトリック”“形のレトリック”“構成のレトリック”の三つに分類し解説している。
有名な文学作品などからの引用も多く、非常に解りやすい。
岩波ジュニア新書なので中高生を意識した本なのかもしれないが、大人にもおすすめしたい。ブログやSNSのヘビーユーザー、あるいは趣味で創作活動をしている人達にもきっと役立つはずだ。


しかしティーンズだったころの私は、何故あんなに目立つ場所でアピールしていたこの本を無視し続けたのか?
まあ、横の棚に並んでいたラノベばっかり読んでいたからだろう。
学生のころには読み損ねたが、読書は縁だと思うのでいま読めたことに感謝だ!