くらげなす

ニートの読書感想文。

原始仏教に学ぶ!無駄に反応しない生き方


反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
草薙龍瞬 (著)


この「反応しない練習」は、私たちが日頃抱えるいろいろな悩みを、“原始仏教”の智慧で解消しようという本である。原始仏教とは、2500年以上前にブッダがインドで説いた最初期の仏教のことだ。
著者の草薙龍瞬さんは宗派に属さない独立派出家僧。インドで得度出家後、ミャンマーとタイに修行留学されたそうだ。


人生や日常における様々な悩みは、“心の反応”が作り出している。
心の無駄な反応を止めれば、あらゆる苦悩から抜け出すことができる。
そのために心の反応を見て合理的に考えよう。
最初の方を要約すると、大体こういう話になる。


確かにそうだ。起こった問題自体より、それに対する自分の反応、判断こそが苦しみの正体である。無論、発端となった問題は現実としてそこにあるのかもしれない。しかし、それに心がどう反応するかで世界の見え方は変わってくる。
感情的に反応し続けても更なる苦悩を生むだけだ。周囲にイライラが伝搬し、別の問題まで発生しかねない。無駄に反応することをやめれば、苦悩の連鎖を止めることができる。


ただ、この本によると“反応しない”ことは、我慢することでも悩みを無視することでもないとのこと。悩みを生み出すような反応を最初からしない。無駄な反応が出てきたら素早く解消し、悩みを増やさない。
またその一方で、あるものはあると認める。自分には悩みがあると理解する。これで思考を先に進めて解決への道が開けるという。


“執着するな”“煩悩を捨てよ”というのは仏教の本によく出てくる表現だ。
しかし、具体的にどうすればいいのか?それを現代日本人向けに教えてくれる本は少ない。
心を観察し、無駄な反応をしないように注意する。そして反応してしまっても、正しく考えることで苦悩から抜ける。この本はその具体的な方法を教えてくれるのだ。


書かれている方法は、どれもやろうと思えばすぐに始められるものばかり。
心の状態を言葉で確認する“ラベリング”や、体の感覚を意識することで妄想を抜ける方法。その他、仏教を日常に活かすノウハウ、考え方が詳しく紹介されている。
私も全てではないが実践している。この本の考え方はサブタイトル通り、かなり合理的だ。


とにかくイライラして考えがまとまらない。心に古い怒り、悲しみがこびりついていて離れない。そんな人は是非、この本を読んで欲しい!