くらげなす

ニートの読書感想文。

“自分の輪郭”を意識する


こころを洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま
草薙龍瞬 (著)


“こころを洗う技術”を学び、汚れのないクリーンな心を目指そう!という本。
著者は独立派出家僧である草薙龍瞬さん。この本も原始仏教の考え方、ブッダの智慧を基に書かれている。


「反応しない練習」「これも修行のうち。」の著者である草薙龍瞬さんの最新作だ。
今回の本でも“サティ”と“ラベリング”が紹介されている。やはりこの二つは基本らしい。私も「これも修行のうち。」の記事を投稿して以降、可能な範囲で実践している。


この本で特にためになったのは、“自分の輪郭”と“妄想ゾーン”という言葉だ。
直接自分の手、体を使って動かせる範囲までが自分の輪郭。目を閉じて感じ取れる“全身の感覚”が、これを画するという。
そして体の感覚の外側は妄想ゾーン。自分では動かすことができない領域なのだ。


他者は基本的に妄想ゾーン側である。家族も友人も、自分の意志で直接動かすことはできない。自分の周囲に嫌な人、問題のある人がいたとしても、その人を直接コントロールして改善するというのは無理だ。
“あの人はああするべき”“こうあるべき”、このような考えは全て妄想と言える。


ニュースや社会問題も妄想ゾーンだ。自分の意見を発信することは当然可能だが、問題そのものを自由自在に消したり改善したりは出来ない。
自分とは直接関係がない、コントロールできない問題を、自分のことのように感じて苦しんでいる人は多い。私自身にも心当たりはある。
何かに問題があるというのなら、ぜひ改善すべきだ。しかし、心に怒りや妄想をため込んで荒ぶるのではなく、もっとクールに社会と関わりたい。


自分の輪郭を忘れずに、自分と外界との間に明確に線を引ければ、心を汚さずに他者やあらゆる問題と向き合えるのかもしれない。


この本を読んで以降、なんだかサティを働かせるのが上手くなった気がする。どうも“自分の輪郭”という言葉を知ったのが大きい。
自分と外の世界が分けられたことで、心がずいぶん軽くなった。意識がクリアになったように感じる。


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