くらげなす

ニートの読書感想文。

かっこいい単位


はかりきれない世界の単位
米澤敬 (著)、日下明 (イラスト)


世界中の“単位”をお洒落なイラストとともに解説してくれる本。
近代化により使われなくなった古い単位、あるいは専門的過ぎて一般人にはあまり馴染みのない単位が、計50紹介されている。


これまでの人生で聞いたことのない単位が、次々と出てきて大変勉強になった。明確な基準があるもの。曖昧なもの。宇宙規模に大きかったり、逆に小さかったり。様々な単位が登場する。日本で生まれたらしい単位もあったが、それらも初めて知るものばかりだ。柱(神様を表す単位)くらいしか知らなかった。


洋の東西を問わず、古い単位は人体や動植物をもとにしたものが多いようだ。とりあえず身近なもので、“大体これくらい”みたいな感じか。例を挙げるとドイツにカッツェンシュプルングという単位がある。“猫がひと跳びする距離”を表す。猫にも個体差があるはずだが、そんなことは些細な問題である。


トラサレーヌ、アンフラマンス、アレフ数。どれも聞きなれない、得体のしれない言葉だ。でも響きはかっこいい!これらはそれぞれ、意味もかっこよかった。
トラサレーヌは“格子を通して入ってくる日光の光線に浮遊する塵の量”。アンフラマンスは“現実と非現実の境界の薄さ”。アレフ数は“無限集合の濃度、あるいは大きさ”を表す。なんだか壮大な話だ。浪漫を感じる。


世界中の単位とその由緒を知ることができた。素敵なイラストもあり読んでいて楽しい本だ。